まだ粘るアージュン

　CRS@空挺軍さんが某所で書かれていたのですが、３６年間も開発期間をかけたあげく遂にプロジェクトが潰れたと思われていたインドのアージュン戦車が、まだインド軍採用を諦めずに６月にロシア製のＴ－９０戦車とトライアルを行うそうです＞http://www.india-defence.com/reports-4150
　一体どれほどの政治運動が行われたのやら。

　アージュン戦車のダメダメさについては、軍事板常見問題のhttp://mltr.ganriki.net/faq27.html#arjun　を見ていただければよ～く判ります。

　エンジンもファイアコントロールシステムも不十分で、摂氏５０度を上回ったら動けなくて、更に砂漠での機動性が悪い戦車（想定戦場はインド国内なのに）なんてどうするんでしょうね。
（It listed various defects, including a deficient engine and fire control system, inaccurate guns, low speeds in tactical areas - principally the desert - and the tank’s inability to operate in temperatures above 50 degrees Celsius. ）
　３６年間の開発期間と７１７０万ドルの開発費をかけて、これですよ？

　Ｔ－９０の方も寒いロシアで作られただけあって、暑いインドで色々とトラブル起こしているようですが、さすがにアージュンよりはマシです。
　インド陸軍も本音はもう勘弁してくれという感じでしょうが、国内政治とか色々と難しいんでしょうね。
　沢山圧力をかけられてそうなので、今のインド陸軍の戦車採用担当部門には配置されたくないです。