厚生労働省の戦没者認定聞き取り資料

　海外での戦没者の死亡状況について、帰還した元上官らから聴き取りした資料について

　厚生労働省のサイトにある資料で、戦死者の死亡状況について、元の上官や同僚が引き揚げてきた際に聴き取りを行って死亡認定の事務処理を行った際の聴取資料の元資料です。
　フォーマットも統一されておらず、読み取りにくい文字も多い資料ですが、正に当時の戦場の実情を描いた一級の一次資料です。
　こんな戦後の聞き取り調査までやって戦死者認定をしなければいけなかった場所は、フィリピンとか東部ニューギニアとか戦後満州とかロクでもない戦場ばかりなので、どれも凄惨すぎです。

　少ししか読んでませんが、

・終戦直前フィリピン
　死亡原因　病死
　医薬品が不足して、上級者にしか使われない状況だったため
・終戦直後　満州
　捕虜移送中に下痢が酷くて、排便のため隊列を離れたところソ連兵に脱走と間違えられて射殺。
　すぐ側で見ていたが何も出来なかった。

という感じのばっかりですから。
　とにかく読んでいて鬱になる資料です。
　たまにある勇ましい描写だって泣けてきます。