今日の購入本(2009.2.17) [購入本]
スーパーマリン・スピットファイアのすべて―オーナーズ・ワークショップ・マニュアル
- 作者: アルフレッド プライス
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2009/02
- メディア: 大型本
ネットブックを買って金がない状況なのに、思わず5000円オーバーのこの本を買ってしまいました。
この本は元はイギリスで出た本で、現代においてスピットファイア戦闘機のオーナーになるための解説本です。
最初の断り書きが、
「本書はスピットファイアを復元・修復し、飛行可能にするための実際的なマニュアルを含むものであり。そうした性質上、敢えてその安全性を強調する方向で執筆されておりますが、本書をお読みいただいたうえでの何らかの損害・物損事故・死傷事故発生の申し立てについては、著者・出版社ともにいっさいの法的責任を関知するところではありませんので、そのむねご理解・ご了承願います」
であることも判るとおり、思い切り本気です。
スピットファイア戦闘機の開発や各種タイプの解説のみならず、現時点でのスピットファイアの入手法(購入には最低140万ポンド必要とか)、復元方法、整備方法、飛行操縦法といった「オーナー」の観点から書かれた本です。
あと「大真面目にスピットファイアの素晴らしさ」を語っている本なので、文章の全てがおかしいです。
いくつか例を挙げると、
序章 巻頭言
スピットファイアは単なる飛行機ではない。
それ以上の存在だ。
いってみれば、ひとつのアイコンである。
さらに言えば、典型的かつ誇らかに
紛れもなきイギリスそのものだ。
第2章 再生への道のり 巻頭言
究極の玩具-それはスピットファイアだ。
巻末付録2「今なお飛行可能なスピットファイアは全世界にどれだけ存在するか」から抜粋
・1969年、例の映画『バトル・オブ・ブリテン』がヒットしたのをきっかけに、世界中の富裕層の間でスピットファイアを所有し、あるいは修復し、自ら操縦して飛ぶことがブームのようになった。
・今日の‘スピットファイア産業’の活況を考えれば、その数が今後とも増え続けることは、ほぼ疑いない。
もうどっから突っ込みを入れればいいのやら。
とにかく全編にわたって、こんな調子の文章ばっかりで、とてもここで全部紹介できるような量ではありません。
ただスピットファイア戦闘機の解説本としては、実際に整備して飛ばしているだけあって、ある意味この本に敵うのは存在しません。
当時のパイロットや実際に現在飛ばした人とかの体験談も非常に豊富ですし。
実際の体験から「ラジエータ位置の問題で、7分以上地上タキシングするとエンジン冷却液が沸騰する」なんて情報がさらりと書かれてたりします。
個人的な感触ですが、この本の狂いっぷりはトンデモ本大賞に出てもそれなりに投票数を集めそうなほどのレベルな気がします。
ミリタリーが判らない人でも「明らかにおかしい」と感じる出来だと思いますし。
とにかく、私がこれまでに読んだ本の中でトップクラスの奇書であることは間違いありません。
この本は元はイギリスで出た本で、現代においてスピットファイア戦闘機のオーナーになるための解説本です。
最初の断り書きが、
「本書はスピットファイアを復元・修復し、飛行可能にするための実際的なマニュアルを含むものであり。そうした性質上、敢えてその安全性を強調する方向で執筆されておりますが、本書をお読みいただいたうえでの何らかの損害・物損事故・死傷事故発生の申し立てについては、著者・出版社ともにいっさいの法的責任を関知するところではありませんので、そのむねご理解・ご了承願います」
であることも判るとおり、思い切り本気です。
スピットファイア戦闘機の開発や各種タイプの解説のみならず、現時点でのスピットファイアの入手法(購入には最低140万ポンド必要とか)、復元方法、整備方法、飛行操縦法といった「オーナー」の観点から書かれた本です。
あと「大真面目にスピットファイアの素晴らしさ」を語っている本なので、文章の全てがおかしいです。
いくつか例を挙げると、
序章 巻頭言
スピットファイアは単なる飛行機ではない。
それ以上の存在だ。
いってみれば、ひとつのアイコンである。
さらに言えば、典型的かつ誇らかに
紛れもなきイギリスそのものだ。
第2章 再生への道のり 巻頭言
究極の玩具-それはスピットファイアだ。
巻末付録2「今なお飛行可能なスピットファイアは全世界にどれだけ存在するか」から抜粋
・1969年、例の映画『バトル・オブ・ブリテン』がヒットしたのをきっかけに、世界中の富裕層の間でスピットファイアを所有し、あるいは修復し、自ら操縦して飛ぶことがブームのようになった。
・今日の‘スピットファイア産業’の活況を考えれば、その数が今後とも増え続けることは、ほぼ疑いない。
もうどっから突っ込みを入れればいいのやら。
とにかく全編にわたって、こんな調子の文章ばっかりで、とてもここで全部紹介できるような量ではありません。
ただスピットファイア戦闘機の解説本としては、実際に整備して飛ばしているだけあって、ある意味この本に敵うのは存在しません。
当時のパイロットや実際に現在飛ばした人とかの体験談も非常に豊富ですし。
実際の体験から「ラジエータ位置の問題で、7分以上地上タキシングするとエンジン冷却液が沸騰する」なんて情報がさらりと書かれてたりします。
個人的な感触ですが、この本の狂いっぷりはトンデモ本大賞に出てもそれなりに投票数を集めそうなほどのレベルな気がします。
ミリタリーが判らない人でも「明らかにおかしい」と感じる出来だと思いますし。
とにかく、私がこれまでに読んだ本の中でトップクラスの奇書であることは間違いありません。
2009-02-17 23:59
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スカイラインGT-Rを個人輸入して「世界最高のスポーツカーだ!」と自賛したり、錦鯉に大金つぎ込んだりと、イギリスには愉快な人たちが少なくないですな。
彼らの「趣味に姿勢」は他の欧州人と比べてもユニークに思われます。
by Hi-Low-Mix (2009-02-22 08:30)