今日の購入本(2008.10.15) [購入本]
買った理由は春閣下は無慈悲なシチリアの女王のどれかのコメントで「皇国の守護者 西欧版」とか書かれているのを見たので。
これまで「面白い」という評判は聴いたことがありましたが、確かに非常に面白いです。
個人的には「皇国の守護者」と同レベルの凄い出来だと感じてます。
しかし世界設定は「皇国の守護者」よりも遙かに直球。
「皇国の守護者」が和風ナポレオニックな架空世界が舞台なのに対して、こちらは19世紀初頭のナポレオン戦争時代そのものが舞台です。
ただし「ドラゴンが存在し戦争に使用されている」という点が史実と違いますが。
ドラゴンは世界各国で品質改良され、各国ごとの特徴を持つドラゴンに分かれて空中戦を繰り広げられています。
歴史は、基本的にはこちらの世界と同様の流れですが「ドラゴンの存在」によって細かいところが違ってきています。
例えば、中国の漢王朝の成立にドラゴン「黄皇帝」が関与したとか、元寇でのモンゴル帝国日本侵攻艦隊は日本のドラゴン“ライデン”の「神の風」で壊滅したとか。
1巻は1805年トラファルガー海戦の直前、英国海軍リライアント号がフランス海軍のフリゲートを捕獲したところから始まります。
リライアント艦長ローレンスは積載されていたドラゴンの卵から産まれたドラゴン「テメレア」に主と認められたため、問答無用でイギリスでドラゴンを運用する軍事組織「イギリス空軍」に入ることになり、空軍軍人と訓練や初陣などを体験していきます。
それと、この世界での人間とドラゴンの関係はFSSの騎士とファティマの関係に近いかと。 FSSの「お目見え」ほど厳しくないですが、人間がドラゴンの乗り手(キャプテン)になるには、そのドラゴンに認めてもらえる必要がありますので。
あとドラゴンには乗り手の「キャプテン」の他に見張りや信号要員などが乗っていて、ドラゴン同士が空中で白兵戦を行っているときに敵の同種の人員と白兵戦を繰り広げたりもします。
今回は1巻ということもあって、この世界の状況説明とかが多いですね。
既に原作は5冊まで出ているので続刊も楽しみです。
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