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なのは系のコメントに返答 [リリカルなのは]

 この前の地上本部襲撃作戦に関する軍事的考察(なのはStirikerS第16話感想その2)と なのはStrikerS第17話感想(ネタバレ) にコメントを頂いたのですけど、コメント欄で語るよりも、きちんと書いた方が良いと思ったので書いてみました。
 こういう議論みたいのは他の所では出来ないと思いますしw
 引用の順番とかは、こちらで変えてます。

>彼女達に不利に働いたのが、組織設立の経緯と設立目的から、カリムの予言を軽視することが出来ないという、組織運営上の問題である

 確かにそれは言えますね。
 機動6課自体が「カリムの予言」によって作られた以上、それを無視する訳にいきませんし。
 正直、普通の指揮官ならザフィーラとシャマルも地上本部付近に投入してしまった可能性も高いと思います。

>今回の機動六課の敗因を挙げるとするならば、「掴んだ情報の精度があまりにも粗く相手の真意を掴むことに失敗したばかりか、政治的要因から情報判断にもバイアスをかけてしまった結果、見事に相手の奇襲を受ける羽目になった」と、いえるのではないだろうか

 確かに「政治的要因」ですね。
 設立過程も特殊ですし。
 スカリエッティ一派の最優先目的が「聖王の器(ヴィヴィオ)の拉致」で「地上本部の破壊」はその陽動にすぎないなんて、時空管理局には不明でした。
 もしかしたら、第17話終了後において時空管理局首脳部(特に地上本部)においては、それを認識して出来ていない可能性があります。

>今回のスカリエッティ側の勝因は、ウーノによる総合管制により、ナンバーズ側が有機的な部隊運用を可能にしたことと、主にクアットロによる通信指揮妨害により、地上本部や機動六課の各部隊が独自判断で動かざるを得ず、連携した動きを殆ど取れなかった点に尽きるのではないでしょうか。

 そもそも本編の描写見ると、機動6課以外の部隊が出てくるのは、16話の首都航空隊らしき部隊を除けば、全てが終わった後ということを考えると、ほとんどの部隊が動きが取れなかったのではないかと。
 機動6課本部が襲撃された時に付近の部隊に救援要請を出してましたが、この要請も情報が掴めない各部隊において、混乱を助長してしまった可能性もあります。

>まず、ウーノが最初に述べた作戦目的も、「管理局地上本部の制圧」「機動六課の制圧」「ヴィヴィオの確保」「ナカジマ姉妹の確保」と多岐にわたっており、一応優先順位としては、「ヴィヴィオ確保」>「地上本部・六課の制圧」>「ナカジマ姉妹の確保」みたいになっていますが、それでも部隊運用を総括するウーノにとっては、頭痛い状況には変わりなかったと思います。

 作中の描写見ると、トップにあたるスカリエッティはただバカ笑いしているだけで、実質的な指揮や作戦立案を行っているのはウーノだけとしか思えませんw
 これまで描かれたナンバーズの言動とか見ると、作戦とかについてウーノが相談できそうなのはトーレとクアットロしか居なさそうですし。

>機動6課サイドの敗因としては、
・情報収集に失敗して相手の目標を察知できなかったこと
・序盤にギンガが孤立したこと
・最も戦力の高い隊長陣四人がデバイス無しで本部内に配置したこと
が挙げられますでしょうか

 これに関しては完全に同感です。
 かといって、上でも書かれていましたが「政治的要因」がある以上、隊長陣は何人か中に入れておかないと付き合い上拙いわけで難しいところです。
 正直「戦闘で変なことが起こる」よりも、「陳述会で地上本部のメンツが変なことを言い出す」可能性が圧倒的に高かったわけで、それに言葉で対応するためには中に隊長陣が居ないと。

>一方、今まで地道に新人の基礎能力を挙げていたことで
戦略的に圧倒的に不利な状態から、イーブンの四歩手前まで
状況を持ちなおしています。

 ナンバーズ地下方面部隊は、機動6課フォワード陣の戦力を読み誤ったせいで、かなり酷い目にあってますね。
 ナンバーズ自体「試作兵器」の集団なので、スカリエッティの思想を引き継いでハードウェアだけで敵を判断する傾向が強いのかもしれません。
 しかし、ナンバーズって「兵器」としては色々な意味で失格だなあ、と思います。
 各個人ごとの部品互換性も少なそうですし。
 あと、スバルは市街地などでは、空中を飛ぶなのはよりもスピードが速い描写があって、まさに「市街地戦闘タイプ」だと思ったり。

>このような結果になりましたが、今回ルーテシア組が
目標を一つも達成できていないこと、スカリエッティサイドが
目的をほとんど達成してレリック集めを続ける可能性が低いことを
(トーレの「次に会うときは」言葉から聖王が復活するまで
出撃はなさそうです)
考えると、敵側も今までのままの体制と言うわけでもいかなさそうです。

 Newtype今月号に載っているこれからの粗筋によると、第19話「ゆりかご」でスカリエッティ達の本拠地が時空管理局側に判明するようですので、次の大規模戦闘は「時空管理局側による襲撃」になる可能性が高そうです。
 しかし、スカリエッティ一派とゼスト&ルーテシア一派はいつかは決裂すると思うのですが、それがどのような形になるのやら。

>それ以上に思わざるを得なかったのが「これのどこが魔法少女なんだろう」というのが・・・

 だからこそ「リリカルなのは」ということでw


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コメント 2

NO NAME

16話と17話にコメント書いたものです。
長文かつ的外れな意見が多くてご迷惑だったではないでしょうか。

それにしてもこの作品。近年のガンダム作品よりもまともな軍事考察が出来るというのが怖いんですが・・・
by NO NAME (2007-07-29 21:33) 

木

レスありがとうございます。

もう少しだけお付き合いを

>隊長陣は何人か中に入れておかないと

はい、その点については私も賛成で前のコメントでも「せめて2人、最低1人」外に出したいと書いてあったのですが、改めて見直すと、この時点では

・ゼスト(Sクラスと互角以上に戦闘できる騎士)の情報がない
・ディープダイバー(物質透過能力者)の情報はある
・シルバーカーテンの通信妨害・システム破壊機能については十分な情報がない
・敵の目標を管理局地上本部強襲と推定

という状況でした。
6課サイドが『本部内に直接主力を投入・首脳陣を襲撃』という
ケースを考慮した場合、会議室への敵戦力の投入がないと判断できない限り、
会議室を重点防御する必要があります。

また、敵の最強近接戦力がトーレ、ガリューしか確認できていないため
Sクラスかつ中・近距離で物理攻撃可能(AMF対策)な
ユニゾンヴィータのみで敵の突入を
(隊長陣の出撃まで)牽制するという判断は妥当なものだったでしょう。


このような想定を考えると原作中の6課のプランは、
入手できた情報の範囲内では、ベターと言えます。

(でも、砲撃型のなのはさんはやはり外に配置すべきだったのではないかと・・・。)


こうして書いてみると
戦力が限られ、情報が制限され、イニシアチブが敵に握られていると
滅茶苦茶に不利、ということが改めて実感できます。

あと、当時のその渦中にいた人の判断を、
結果を見てから批判することの難しさも。




>ナンバーズ自体「試作兵器」の集団
元ネタが「サイボーグ009」の00ナンバーズとしか思えませんからね。
多分、ウーノ+ルーテシアが001,003、ギルモア博士を兼任しているのでしょう。

で覚えにくいナンバーズを分類してみました。
(分類方法としては、攻撃レンジ、移動方法、攻撃手段を使用)
なお名前ではなく番号で識別しています。

特殊タイプ
 1 管制・指揮
 4 ECM戦特化(通信強化)
 6 特殊潜行

遠距離戦タイプ
 7 航空 狙撃
 8 航空 広範囲照射光学兵器
 10 地上 砲撃

中・近距離戦タイプ
 5 地上 短剣投擲(任意で爆破が可能)
 11 地上 盾防御(盾を使った銃撃、飛行が可能)

近距離戦タイプ
 3 航空 高機動戦闘
 12 航空 刀剣
 9 地上 近接打撃(軌道を自作して空を移動することも可能)
 0-1st  9と同様 洗脳改造中?
 0-2nd  9と同様 (接触でデバイス・シールドを破壊する機能?)

不明
 2    unknown 任務中

外部協力
 ルーテシア 地上 転送・召還(ボルテールクラスの隠し玉アリ)
 ゼスト   航空 長柄 (短時間オーバーS相当 )
 アギト   融合騎 (現在融合相手なし)

こうしてみると、戦闘ユニットはともかく特殊タイプの
ウーノ・クワットロ・セインは、同じ役割のユニットが
6課にないんですよね。
by 木 (2007-07-31 01:07) 

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