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M3から八九式中戦車に装備更新 [軍事]

 山猫文庫第3版の鋼棺戦史(第3部 悲島戦線・第3章・その3) は、フィリピン戦末期の独立戦車第8中隊の戦記です。
 この部隊はフィリピンで現地編成された戦車部隊で、日本製の戦車が届くまで鹵獲兵器のM3軽戦車を装備して、後に八九式中戦車甲型に装備転換してます。
 捕獲されて日本軍で使用されたM3軽戦車は「大戦中における日本軍最強の戦車」とまで評されている戦車ですが、そんな戦車から、日本で開発された最初の戦車な八九式中戦車甲型に装備転換なんて、搭乗員達の落胆が目に浮かぶようです。

 11両配備された八九式中戦車甲型も空襲やエンジントラブルで敵と遭う前に喪失して、結局アメリカ軍のM4シャーマンとやりあったのは生き残りの1両だけ。
 幸運にもM4シャーマンを一台行動不能にしたけど、機銃弾被弾で砲が動かなくなった最後の一台の八九式中戦車甲型をダイナマイトで爆破処分して、後は歩兵として終戦を迎えてます。
 食料にもあんまり不自由する事は少なかったらしく、末期フィリピン戦線では幸運な戦歴の部隊ですが、それでも、この装備転換だけで不憫すぎです。

 ガルパンの戦車道でもなければ、八九式で他の大戦型戦車とやりあうのは、はっきりいって無理。
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