「汎アフリカ国際旅団」とでも呼ぶのでしょうか [軍事]
最近のリビア情勢は動きが早すぎて、書いたことがすぐに陳腐化したりするかもしれませんが、とりあえず書きます。
カダフィ側に立って反乱を起こした民衆を攻撃している外国人傭兵って、外国のメディアでは「Islamic Pan African Brigade」という部隊名で呼ばれています。
直訳すると「イスラム・汎アフリカ旅団」とでも呼ぶのでしょうが、意訳して「汎アフリカ国際旅団」としだほうが、それっぽい感じが。
Qaddafi Massing Forces in Tripoli as Rebellion Spreadsによると、この「汎アフリカ国際旅団」はチャドやスーダン、ナイジェリア人の兵士で構成された約2,500人の部隊だそうです。
リビア国外に駐留していたのを、カダフィの危機に急遽輸送機で空中緊急展開して反乱への対処をしており、彼らをリビアに航空輸送しているのがウクライナ人傭兵パイロットらしいです。
カダフィを裏切って反乱側についた、リビア国連代表部のダバシ次席大使が国連安全保障理事会に提案した「リビア上空に飛行禁止区域設定」というのは、カダフィ側の航空攻撃を防ぐ以外にも、まだリビア国外にいる「汎アフリカ国際旅団」の残存部隊が空中輸送されることを防ぐためでもあります。
あと、先程の記事に書いてあったことですが、カダフィの7人の息子はそれぞれ自分直属の武装集団を持っているのですね。
兄弟ごとの私兵を「private battalion」と書いているので、7人兄弟は一個大隊づつ自分の私兵を持っていることになります。
何というか21世紀とは思えません。
なんにせよ、これからもカダフィ政権のネタっぷりはまだまだ出てくることは確実でしょう。
あと今のトリポリはカダフィに忠誠を誓う民兵が通行人をチェックして、身分証明書の他にその場でカダフィを喝采しないと命の危険があるそうなので、移動軍事法廷が街を闊歩して逃亡兵とみなした人間を「私は敗北主義者です」との札をつけて、その場で絞首刑にしていった陥落寸前のベルリンと類似しまくっているような気がします。
2011-02-25 22:36
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もう見ました、面白いですね
by 月姫 同人誌 (2011-03-09 18:26)