バルジの戦い時のドイツ空軍の死闘 [軍事]
バルジの戦い時のドイツ空軍の戦いについて説明しています。
副題が「名前のない戦い」であることから判るように、一般には全然知られていないバルジの戦いでの激しい戦術制空戦闘です。
一般的なバルジ作戦でのドイツ空軍のイメージは、
「ドイツ空軍があてにならないから天気の悪い時に陸上攻勢かけて、天気がよくなって連合軍空軍の活動が活発になったので陸上攻勢は頓挫して、更に正月にボーデンプラッテ作戦失敗して再起不能のダメージ」
というものですが、実際には攻勢当初に約2000機の航空戦力を揃えて連合軍に積極的な制空戦闘仕掛けていたと初めて知りました。
当時のドイツ空軍の状況からすると、まさに全力全開での戦闘です。
ただ全力全開の戦闘とはいえ、連合軍との航空戦闘では一部を除いて、一方的にドイツ空軍が敗北しているのは悲しいですね。損害も連合軍側と比べて圧倒的に多いですし。
大戦末期にはジェット機部隊とかを除いて、西側連合国との戦闘機同士の戦闘ではドイツ空軍が常に一方的に負けているのですが、それがよく実感できます。
しかし、バルジ作戦時に約2000機の戦力を揃えて、2週間の制空戦闘で約900機失って、補充として約400機を受領して、約1500機の戦力が残っているのでしたら、書かれているとおり、そりゃボーデンプラッテ作戦で最後の賭けに出たくなりますよね。
その時点でバルジ作戦の陸上攻勢は行き詰っていて、かつこの航空大戦力もこれまでの戦いを続けているかぎり直に消耗してしまうことが分かっており、ドイツが1500機もの航空戦力を揃えられるのは、これが最後でしょうから。
結局、その賭けのボーデンプラッテ作戦でドイツ空軍は壊滅してしまうわけですが。
2011-02-05 22:11
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