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倭寇と日本刀 [歴史]

 いわゆる16世紀頃の後期倭寇の際、迎え撃つ明軍は倭寇の持つ日本刀により槍などの長柄兵器の切っ先を切り落とされまくって苦戦していたようです。
 狼筅という枝付きの竹に刃を付けて、枝による防御で日本刀により切っ先を切り落とされないようにした対日本刀用の槍すら存在しますし。
 http://www2.cyberoz.net/city/show/hagiwara-305.htmとかで書かれている中国側の対倭寇戦術見ると、倭寇の日本刀をいかに無力化するかに焦点が置かれてます。
 やはり日本刀って、携帯白兵戦武器としてはかなり優れた部類なのかも。
 
 ちなみに何故日本国内の戦場で日本刀によって槍の切っ先を切り落とされる例が無いかというと、日本の槍とか長柄って先端の刃の部分から柄のところにかけて、ソケットみたいな感じでかなり長く鉄心(中子)が入っているからじゃないかと妄想してます

 しかし後期倭寇は構成員の大部分が日本人ではなく中国人なので「倭寇」と呼ぶのは相応しくないとかよく言われますが、彼らの主要装備が倭刀(いわゆる日本刀)と鳥銃(日本の火縄銃のような形状のマッチロック小銃)という当時の日本式武装な時点で「倭寇」と言われても仕方ないんじゃないか、と思ってしまったり。
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コメント 3

とおりすがり

倭寇が用いて明軍が苦戦した倭刀とは、大太刀に相当する長大な物だったようですね。明代に程宗猷が倭式刀法について記した『単刀法選』によると、倭刀は全長5尺、刃長3尺8寸とあります。(江戸時代の打刀は全長3尺位、刃長2尺2寸位)
by とおりすがり (2009-02-05 22:33) 

MURAJI

 そのようですね>倭寇の倭刀のサイズ
 南北朝時代には日本で流行っていたけど、戦国時代になって日本本国では廃れつつあったのが流入した可能性もあると妄想してます。
by MURAJI (2009-02-11 17:16) 

富山

倭寇が長大な刀を用いたと言う話は初めて聞きましたが・・・・・倭寇は水上の戦が苦手だったと言う話は読んだことがあります。陸の戦だけ考えて身支度整えていたのかもしれません。船の上で振り回すなら短めの刀の方が使いやすいでしょう。
by 富山 (2009-02-17 20:27) 

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