危ないドバイ

　最近の経済危機で中東のドバイが大変なことに。

ドバイ、ＧＤＰ上回る企業負債　アブダビに財政支援要請も

　ドバイはオイルマネーで巨大タワーなどのバカ建築をしているように思われがちですが、実はＧＤＰに占める石油収入は６％に過ぎず、その他は金融業、海運＆航空ハブ、バカ建築などによって経済を成り立たせている国家です。
　で、石油以外の産業がここ最近の経済危機で壊滅していると。

　そもそもドバイはアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）の一つで、ＵＡＥの石油生産の大部分はリーダー格のアブダビが握っており、他の構成国家の力は弱いです。
　ドバイはそのアブダビの支配に対抗するために頑張って石油に頼らない経済発展を進めてきて（道楽と思われがちなバカ建築群も真面目な観光客誘致）、名実ともにＵＡＥのＮｏ．２と言われる存在になったのですが、そのドバイが経済破綻してアブダビに助けを求めなければならないとは、ある意味屈辱。
（もっともアブダビの方はドバイの経済発展をＵＡＥ全体の力を高めるものとして、イスラムの教えに反して酒などを販売したりしているドバイを陰日向から庇ってきましたが）

　あとドバイといえば色んなバカ建築で有名ですが、その実情が

ありえない！！建設現場の真実

なのに吹きました。
　地震無くても、これ崩れるんじゃ……
　アラブ産油国の公共建築は国家から支給される予算を如何にケチって差額で私服を肥やすかが現地担当会社の主な仕事になっているため、構造設計は東欧などの安い業者、実際の作業はエジプトなどの更に安い業者に頼むなどのことが通例になっているらしいので、どんな手抜きがあったとしても驚きませんけど。