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今日の購入本(2007.7.24) [購入本]

ネグロス島戦記―マンダラガン山に果てし戦友よ (光人社ノンフィクション文庫 541)

ネグロス島戦記―マンダラガン山に果てし戦友よ (光人社ノンフィクション文庫 541)

  • 作者: 池 平八
  • 出版社/メーカー: 光人社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 文庫

 フィリピン戦線ネグロス島での第102師団工兵隊所属だった人の回想です。
 著者が当番兵していた第102師団工兵隊の清水中尉は役職は「工兵隊副官」なのに、上官の隊長が入院したり赴任途中に戦死したりで実質的な工兵隊指揮官でした。
 第102師団工兵隊は10個工兵中隊(全て隊長直轄)で、編制だけなら歩兵連隊並みの部隊の長が中尉だとは。
 しかも上にも下にも受けが良く、病気で死ぬ直前には師団そのものが玉砕寸前で食糧配給も停止状態なのに関わらず、師団長を初めとする各部隊指揮官が挨拶などに来るほど。

 あと、後半で著者が一人でネグロス島を放浪状態に陥るのですが、そのとき出会った「見捨てられた海軍将兵」「白骨の山ばかりの元日本軍宿舎」などの描写は、まるでホラーです。
 正直、下手なホラーより怖いんですが。


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