2012年に面白かった軍事本 [本関連]
年があけてかなり遅くなりましたが、去年読んだ中でベストの軍事本を上げてみます。
第二次大戦を一般的に言われる資源戦争ではなく、民族が生存するための食料獲得戦争として捉えた戦争本。
大戦参戦国の食糧政策や飢餓状況を解説してて、国民を飢えさせない為にもがく各国の姿と悲劇が痛々しいです。
あとアメリカだけは、戦争中でも食料生産倍増しまくりでチートすぎ。
著者の人は、インドカレーの世界への広がりを解説した「インドカレー伝」を書いたイギリス人女性で、こんなのも書けるとは。
「第二次世界大戦」の定義に一石を投げ込む本かと。
国共内戦後に大陸から台湾に逃げてきた外省人の証言を中心にしたドキュメンタリー。
今まで台湾本省人の物語は語られることが多かったけど、台湾に逃げてきた外省人たちも修羅場を潜り抜けてきたわけで。
なんかもう凄惨すぎて、感覚が一周して壮大さしか感じない「物語」 を感じたり。
武士は正社員で足軽は派遣社員とか戦国時代の軍隊を組織的に判りやすく再解説した本。
そりゃ、戦国時代だって特別な時代ではなく、日本人が産みだした組織というのがよく判ります。
題名のとおりの本ですが、日本語で初めて中世ヨーロッパの各種武術を体系的に解説した本です。
日本の武術とは違って、今では失伝して当時の書籍にしか残っていない武術が大部分だったりしますが、当時としては実戦的だった武術を紹介してます。
・帝国の「辺境」にて 西アフリカの第1次世界大戦 1914~16
こんぱすろーず
夏コミ及び冬コミで販売された同人誌。
第一次世界大戦の西アフリカ戦線についてまとめた、日本語で初めての資料。
銅大さんが紹介記事を書いてたりしますので、そちらもご参考に。
あと、私のミリオタとしての原点の一つ、ラスカン新刊が久しぶりに出たのも、めでたかったです。
2013-01-20 18:52
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