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中世ヨーロッパの聖遺物信仰 [歴史]

 やる夫が獅子心王になるようです 番外編「聖遺物崇拝」で、中世ヨーロッパの聖遺物信仰について解説されてますが、今の世の中からするとお笑いな事例が多すぎです。

 作中のセリフ「この時代のキリスト教の本質は聖遺物崇敬という名の呪術的信仰だ」というのは、まさにそのとおり。
 聖人の事例も歴史的に見ると怪しいのが多く、とある聖人伝の作者が書いた

「記録はおろか口伝による資料すら全くない若干の聖者がいるが、神の助けと兄弟たちの祈りにより、彼らの生涯を知りかつ書き記すを得た。」

というのは、捏造上等ということで。

 あとは各都市間での聖遺物の奪い合いが、完全にギャグ。
 他から聖遺物を盗むのを、盗んだ側では、
「過酷な扱いを受けている聖遺物を救い出す」
という理由を付けるのですが、その理由には
「近くの便所が臭いから、何とかしてくれ、と聖人が頼んだ」
とかいうのまで。 

 同時代ではとても非難することは出来なかったでしょうが、現代の価値観からすると 凄まじい話ばかりです。


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