青銅での名剣の作り方 [歴史]
中国の伝統的武器をカラーで紹介していて、かなり面白いです。
こういう本の類書としては20年近く前に出た
と、5年前に出た
しか無いので、それだけでも貴重。
しかし、中国では秦の統一前の春秋戦国時代に伝説級の名剣が輩出してます。
剣の場合、切れ味を鋭くするために固く、折れないようにしなやかにという相反する事柄が求められ、日本刀の場合、鉄を沢山叩いて製造する事によってこれを実現してます。
古代中国の名剣は鉄ではなく青銅で出来ていて、かつ鋳造で製造されています。
それで名剣と言われるレベルの剣をどうやって作っていたのか、この本で記述するところによれば、まず柔らかいけど頑丈な原料で鋳造し、さらにそれを芯にして今度は脆いけど硬い材質の青銅で鋳造して剣を作ることによって、硬さとしなやかさを実現した青銅の剣を実現してました。
まだ日本が縄文時代やっていて、日本とか朝鮮半島では石製の石剣が戦争に使われていた時代に何というオーバーテクノロジー。
青銅の剣は参加して無ければ、黄金に輝いているので、まさしく黄金に輝く名剣です。
ただ、ここまでの剣でもあっても鉄製の剣が登場すると消えてしまうのは、やはり鉄の威力は凄まじいです。
2011-06-09 22:56
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興味深いです。前漢の軍隊が匈奴軍に勝てるようになったのは、鍛鉄製武器が普及したおかげだ、と述べている本を読んだことがあります。匈奴の兵器は当時まだ青銅製が主だったそうでして。その本はほかにも理由を挙げていましたが、やはり鉄の力は大きかったことでしょう。
by takedown (2011-06-18 19:12)