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「アバター」に関する軍事的妄想(ネタバレ) [映画]

 昨日、映画のアバターを見てきました。 
 普通に面白かったです。 
 3D映像も良くて、ああいう映像でFFとかやってみたいと思ったり。 

 さてアバターのストーリーは、地球人の主人公が惑星パンドラの先住民ナヴィと任務で触れ合うようになってそのうちに彼らと共感するようになって、最後にはナヴィ達を率いて地球人と戦うというものです。 
 で、最後の決戦あたりで浮かんできた軍事的妄想を少し。 

(ネタバレ注意!!) 

・主人公ジェイクが地球人と戦う宣言をした後で、戦士たちと一緒に各部族を回って地球人たちと戦うための連合軍を組織しますが、これって訪問された部族にとっては「連合軍に加わらなければ、どうなるか判っているんだろうな?」という脅しという意味もあるような。 
 映画では全ての部族が喜んで対地球連合軍に加わって、かつジェイクの指揮権を認めたという感じで描かれてましたけど、実際にはグダグダ何か文句付けてきたどっかの部族を「地球人に魂を売った裏切り者」とレッテルを貼って見せしめに滅ぼしてそう。 

・主人公ジェイクの一番の功績は、宗教的権威も借りたとはいえ惑星パンドラのナヴィ各部族を連合軍として組織したことでしょう。 
 「民主主義」などのイデオロギーや「一神教」等の強力な宗教権威が存在しない未開世界では、これを行うのが非常に大変というか、まず不可能です。 
 北アメリカ大陸のインディアンが連合できずに各個撃破されたりするのが良い例かと。 

・偵察衛星でナヴィが集結していることを把握した地球軍はナヴィが集結を終える前に、先制攻撃をかけてナヴィの聖地を破壊する作戦に出ます。 
 しかし、それをわざわざ低空からの爆撃及び地上部隊による直接侵攻に行ったのは失策だったような。結局、返り討ちに遭ってしまいましたし。 
 せっかく衛星軌道を握っているのですから隕石とかで小規模な軌道爆撃を行えば、弓矢しか持たないナヴィは手も足も出なかったと思うのですが。 


・ナヴィの武装は弓矢程度で、普通ならとても近代兵器ばかりの地球軍には適いません。 
 ただジェイクの一派が地球軍の兵器の弱点を教えたり(弓矢がきちんと弱点狙ったり、きちんと飛行機内に飛び乗って白兵戦やってたりしたので)、ナヴィたちの一部に携帯無線機を配布して指揮系統を確立することによって、損害は圧倒的に多いながらも何とか地球軍に対抗してました。 
 あと映画を観る限り、携帯無線機が配布されて指揮官役をやらされているのは、ジェイクが個人的に信頼できるナヴィばかりで指揮系統は完全に握っています。 
 地球軍の電波が通じない場所でもナヴィの携帯無線機が通じるのは、色々と調整したのだろうと脳内補完w

・最終決戦で侵攻してきた地球軍は地上侵攻部隊と低空を侵攻する爆撃部隊です。 
 ナヴィ側は電波等のセンサーが効かない場所でアンブッシュをかけて、近距離白兵戦を挑みます。 
 ただジェイク側の立場からは、本当に撃破しなければならないのは爆撃を行う航空部隊だとスパイ情報で判ってました。 
 真の主力は爆撃機部隊に対抗するためのジェイク自身も参加している空中竜部隊で、地球軍地上部隊へ対抗する騎兵部隊は実質的に地上部隊さえ拘束できれば全滅しても構わない存在だったかと。 
 ナヴィ空中竜部隊が地球軍爆撃部隊と互角に渡り合って最後には撃退したのに対し、ナヴィ騎兵部隊は地球軍の火力に撃たれまくってさっさと壊滅してしまったのは当然かと。 

・ナヴィ騎兵部隊をその火力で圧倒した地球軍地上部隊は、潰走する敵を追撃中にパンドラ生息の巨大生物たちの集団突撃を至近距離から食らって壊滅しました。 
 これは追撃態勢に入って隊形がバラバラになっていたこそ壊滅したわけで、隊形をきちんと組んでいる状態ならば火力で撃退できたでしょう。 
 それを考えると「エイワ」は絶妙のタイミングで介入したと言えます。 

・結局、映画では地球人たちを惑星パンドラから追放してメデタシメデタシになるわけですが、どう考えてもこれからが大変。 
 地球がこのまま単純に諦めるとは思えず、パンドラに対して平和攻勢で来ても軍事侵攻で来ても色々と面倒なことになります。 
 あとジェイクとネイティリの子孫が「エイワの恩恵を受けし者」として、ナヴィに君臨しそう 

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