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あなたのお役にたつ平和宇宙戦艦 [本関連]

 

平和宇宙戦艦が世界を変える

平和宇宙戦艦が世界を変える

  • 作者: 杉山 徹宗
  • 出版社/メーカー: 芙蓉書房出版
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本

 この前買った「平和宇宙戦艦が世界を救う」の感想を酒飲みながら書いてみました。
 この本はあんまりにも凄すぎるので、私のレベルでは酒の力を借りなければとても書くことが出来ませんでした。

 

 

 さて、ネットのごく一部で人気が沸騰している「平和宇宙戦艦が世界を救う」ですが、この本を読む人にとっては以下のプラス事項があるかと。

その1 とっても心が広くなれる
 この本は全てが突っ込みどころだらけなので、最初は怒りたくなってきますが、読み進めるうちに慣れてしまい、突っ込みどころだらけの文章を普通に笑って楽しめるようになります。 
 そのお笑い効果は、心が疲れている人のリハビリとしてもお奨めです。

その2 最後までだれることなく読める
 普通の本は最初だけが盛り上がって、最後は竜頭蛇尾になってしまうことがよくありますが、「平和宇宙戦艦が世界を救う」ではそんなことはありません。
 最初から「予言者」の言葉とかが爆発して、この本は最初からかっ飛ばしていて大丈夫かと思われるかもしれませんが、それは杞憂で最後までテンションが上がりっぱなしで止まりません。
 読者が展開を全く読めないというのも優れています。

その3 歴史上比類無い本を読める
 この本にはまさに類似の本が存在しません。
 内容のインパクトも強すぎるので、この本を読んだことを忘れる人間はまず存在しないでしょう。

 
 この本ではアメリカと日本が共同で宇宙戦艦を建造して怪しいものを全て軌道上からレーザー砲で狙撃してしまえば、世界は平和になると主張しています(参考pdfファイル
 軌道上から敵兵士の持つ銃に命中させるなどの精密射撃システムとかどう構築するのか疑問は多々ありますが、この本の突っ込みどころの多さから、読んでいるうちにそんなのはどうでも良くなってきます。

 平和宇宙戦艦で世界を制圧するプロジェクトによるメリットは著者によれば以下のとおりです(一応出てきた順番に羅列)

・地球外からの隕石を迎撃できる
・北朝鮮や中国の核ミサイルを確実に迎撃できる
・軌道上からのレーザー狙撃で二億個以上に及ぶ全世界の埋設地雷の処理を短期間で行える
・地球温暖化を防げる
・日本が中国に残した化学兵器も軌道上からのレーザー狙撃で即座に処理できる
・レーザー技術で食糧が増産でき、飢餓に苦しむ地域が救われる
・レーザー技術で先天異常を持った胎児を妊娠中に治療できる
・盲目や聾唖、近眼や色盲の人をレーザー技術で治療できる
・遺伝病や精神病もレーザーで治療できるようになる
・中国の猛毒野菜にレーザーを照射して無害化できる
・スペースデブリ問題が解決する
・中国の中華帝国の夢を放棄させる
・資源国オーストラリアは積極的に日米の平和宇宙戦艦構想に乗ってくれるはずなので資源的に非常に助かる
・中国人と韓国人が反日行為を止める
・核兵器はおもちゃ程度の価値しかなくなり、核戦略論は意味を失う
・国連安保理常任理事国の特権を剥奪できる
・在日米軍は全て撤退する
・北方領土が返ってくる
・竹島が返ってくる
・尖閣諸島の資源問題が日本の有利に解決する
・日本の経済水域内で違法操業している年間一万六千隻以上の中国漁船及び三千隻以上の韓国漁船を軌道上からのレーザービーム狙撃で行動不能にして拿捕し、1隻につき4000万円の保釈金を支払わせることが出来る
・グリーンピース、シーシェパードなどの過激な自然保護団体、北朝鮮の不審船、ソマリアの海賊などを軌道上からのレーザー狙撃で人命を傷つけることなく撃退できる
・北朝鮮の拉致被害者が帰ってくる
・中国で弾圧されているチベットやウイグルなどの少数民族を解放できる。
・ポスドクの就職問題が解決する
・公務員制度が改革できる
・超音速旅客機が実現できる
・世界に宇宙旅行ブームが起こり、アメリカと日本は外貨を沢山稼げる
・日本では横浜、神戸、宮崎、佐世保、高知、新潟、舞鶴、仙台、青森、函館から宇宙旅行が出来るようになる
・金持ちの中国人だけを集めて、北朝鮮などの世界の独裁国家の上空を巡る軌道上を巡るツアーを開催し、中国人に自国の独裁体制の存続を勇気づけさせる
・国連加盟国の元首を毎年30人づつ宇宙に招待して、美しい地球の姿と環境汚染の実体を見せることにより、責任ある地球人としての意識を植え付けて地球平和に貢献させる。
・世界の宇宙船が宇宙戦艦を元にした共通規格になり、日本経済が潤う
・社会資本の建設技術ノウハウを持つ日本企業に全世界から受注が殺到する
・自動車の動力源が化石燃料やバイオエタノール燃料から、電気や水素、太陽電池に変わる
・日本の新幹線やリニアモーターカー技術が世界から引っ張りだこに
・平和宇宙戦艦の技術で宇宙から太陽光をレーザービームに変えて地上に運び、それを水素に変換する技術を実現可能に
 これにより世界中に電力を供給することも可能になり、日本に莫大な外貨をもたらす
・シベリアから樺太にリニアモーターカーを敷設、樺太と宗谷岬に海底トンネルを敷設して、ロンドンから東京までの「ユーラシア・エキスプレス」を実現できる
・損害保険・医薬品、衣服、食糧、スナック菓子、金融・サービス業界で従来とは異なった新たな製品・商品を販売できその利益は計り知れない
・出産費用も含めて全ての医療費が完全無料化
・教育費が幼稚園から大学まで全て無料に
・高齢者や障害者の福祉施設や介護施設を完全無料化のうえ充実した設備を整えることができる
・国の財政赤字をゼロに出来る
・法人税を安くできる
・金持ちの相続税をゼロにして、悪平等を防げる
・大地震や自然災害の備蓄を確実にできる
・日本の全ての住宅を耐震化できる
・携帯型自動翻訳機が実用化される
・日本の子供に大きな夢と希望を与える
・日本の子供の理数系離れを防ぐ
・映画、テレビ、アニメ、絵画、漫画、音楽、スポーツ、レジャー、飲食物、伝統芸能など全世界の文化の発展

 あまりにも著者が説明している利点が多すぎて、この他にも抜けているのが沢山ありますが、ざっとこんな感じです。
 古い言葉ですが、まさに「夢がひろがりんぐ」としか言いようがありません。
 全ての項目に突っ込みどころがありすぎですが、その強引な著者の論理的飛躍を爆笑しながら読むのが、この本の楽しみ方でしょう。

 あと平和宇宙戦艦の名前は日本の一番艦が「大和」、アメリカの一番艦が「エンタープライズ」、二番艦は「武蔵」「コロンビア」が著者によれば相応しいそうです。


 とにかく、この本を読んだ人は個人的な感想はどうあれ、その内容が脳裏に焼き付くことでしょう。
 読んだ後にあなたの心に何かが残ることは絶対に保証します。

補足1
 この本で語られている内容を羅列しただけで、何も突っ込みを入れてないのにこんな量になってしまいます。
 真面目に、この本の内容にきちんと突っ込みを入れていったら、この本の2倍はページ数が必要でしょう。

補足2
 私が書いたのは、著者が語った宇宙戦艦建造することによる利益だけで、もう一つのメインとなっている平和宇宙戦艦の構造や開発体制とかは更に電波バリバリすぎて書けませんでした。


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